「シックハウス症候群」
 みなさんはきっと「シックハウス症候群」という名前を聞いた事があると思います。
 でも、自分には関係ないことと思っていませんか?本当にあなたの家は大丈夫?
 家族を守り、子供を育て、愛をはぐくむはずの「家」。
 でも、もしかしたら、その「家」こそが家族を病気にさせてしまう原因かもしれないのです。

「シックハウス症候群」
「シックハウス症候群」というのは、建材や施工材に含まれる化学物質などにより室内の空気が汚染されることで起こる、さまざまな症状のこと。現代人はその進んだ科学や食生活の変化などにより、体質も変化しています。アレルギーに関しても非常に敏感になりやすく、「化学物質過敏症」という非常に微量の化学物質に反応し、何に対しても過敏にアレルギー反応が起きてさまざまな症状を引き起こすといった症候群などにかかる方もいらっしゃいます。
また、高気密やエアコンなどに依存することで、室内の換気を怠る事により、室内の空気が汚染され、シックハウスを引き起こす原因にもなっています。
  
シックハウスの主な症状
シックハウスの主な症状は、「頭痛」「慢性疲労」「動悸息切れ」「倦怠感」「眼症状」「皮膚症状」「関節痛」など多種多様。さらに免疫や抗体の少ない幼児に至っては、「不整脈」「喘息」「学習障害」「危険欠陥」多動障害」など、その症状も深刻です。
多量の化学物質にされられたり、また少量でも長時間にわたって特定の化学物質に触れ続けると、突然化学物質に過敏に反応する「化学物質過敏症」になってしまう危険性があります。
そうなると、数億分の1〜十億分の1グラムというごく微量の化学物質であっても、先ほど挙げたようなさまざまな症状が出てくるようになってしまいます。
  
シックハウスを引き起こす化学物質
シックハウスを引き起こす原因となる化学物質は、実は驚くほど身近にたくさん存在します。
建材や合板、壁紙、接着剤などに含まるとされる「ホルムアルデヒド」はその代表的な物質。
他にも「トルエン」「キシレン」「パラジクロロベンゼン」「エチルベンゼン」など、種類も豊富です。
特に「ホルムアルデヒド」は呼吸器やアレルギー疾患の原因になるだけでなく、動物実験により長期間多量に吸い込み続けると発ガンする危険性も指摘されています。そういった危険性を受けて、平成12年12月には厚生省から化学物質総量についての指針値が示されています。
   
TVOC指針値
TVOC指針値(揮発性有機化合物総量) 400μg/
化学物質名 指針値 主な用途 影響
ホルムアルデヒド 100μg/
(0.08ppm)
パーティクルボード
合板・壁紙・接着剤
鼻・咽頭の刺激
呼吸器障害
発ガン性
トルエン 260μg/
(0.07ppm)
塗料用溶剤
ワックス溶剤
倦怠感・吐き気
知覚異常
キシレン 870μg/
(0.20ppm)
塗料用溶剤
ワックス溶剤
目、咽頭の刺激
知覚異常
パラジクロロベンゼン 240μg/
(0.04ppm)
防虫剤 目鼻のどの刺激
肝腎機能低下
エチルベンゼン 3800μg/
(0.88ppm)
塗料・接着剤 目、皮膚、気道を刺激
中枢神経への影響も
スチレン 220μg/
(0.05ppm)
発泡スチロール 目、皮膚、気道を刺激
喘息など
クロルピリホス 1μg/
(0.07ppm)
子供は0.1μg/
(0.007ppm)
シロアリ駆除剤 急性中毒症状として
倦怠感、頭痛、めまい、
悪寒、嘔吐など
フタル酸ジ-n-ブチル 220μg/
(0.02ppm)
プラスチック
塩化ビニールの可塑剤
吐き気・めまい
頭痛など

                  ※ μg/は重量表示、ppmは容積表示したものです


 
シックハウスへの対策
シックハウスを引き起こさないためには、どうしたら良いのでしょう。
まず、簡単に出来ることは「部屋の換気」です。
現在では「高気密高断熱」の住宅も多いようですが、気密性を高くするということは、空気が部屋にこもった状態であるということです。
部屋の暖かい空気が外に出て行かない代わりに、新しく新鮮な空気も入ってきません。
言い換えれば、自分のはき出した空気をまた吸い込んでいるということなのです。
その空気は二酸化炭素濃度が濃く、酸素の薄いものであることは言うまでもありません。
また、部屋を密閉すれば、埃や塵などのハウスダスト、建材など含まれる化学物質までも部屋の中に閉じ込めてしまっている状態になってしまいます。
そのようなことを考慮すると、部屋の換気はとても重要である事がお分かり頂けると思います。
そのような部屋の換気を自然と出来るようにするために、私共では部屋の建具などに「欄間」をお付けになられることや、木の伸縮性を利用して通気も良くなり科学物質も少なくなる無垢の木材を使用することをシックハウス対策としておすすめしております。

 
  

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